​13 夢の治療・仮説・疑問・困った話・失敗談・笑い話

●夢の治療
高齢女性患者さん「先生、最近、耳が聞えなくなったのだけれど、聞きたくない夫の声は聞こえるの。聞きたい娘の声が聞きにくいの。反対にならないかしら」
筆者「そういう都合のいい回復はないと思います」 
しかしこれが出来たら、患者さんにとって夢の治療になる。

●疑問
痛風の男性患者さん。59歳
肝兪穴の持続圧で母趾の内側、脾経大都穴・太白穴に響いた。
背臥位で脾経の隠白穴と肝経の大敦穴を指圧して圧痛を比較すると、肝経の大敦穴の方が強かったので、肝の弱りと判断した。
腹臥位で右の肝兪穴に激痛があったので重ね母指で持続圧を行うと、母趾の内側、脾経大都穴・太白穴に響いた。
さらに持続圧を続けると、足の母趾、全体に響いて肝経の行間穴にも響いている感覚が起こった。

●失敗談
「私に痩せなさいという意味かしら」女性49歳
当院は患者さんにサイズ別の治療パジャマを着せている。色柄はほぼ同じである。
あるやや肥満の女性患者さんに3Lのパジャマを着せている。間違って2Lのパジャマを渡してしまった。
更衣室から患者「先生、これいつものよりも小さいですが」
筆者「済みません、これです」と言って3Lサイズを渡した。
更衣室から出てきて「先生、肥満の私に痩せなさいという意味で、小さいのをくれたのですか」
「いえ、たまたま間違っただけです」

笑い話
靴を間違えそうになった。女性66歳
患者さんが帰り玄関で、違う靴を履こうとしていることに、私は気が付いた。
患者さんはパンプスを履いてきて靴箱に置いてあったのに、床にあったスニーカーを履こうとしていた。
筆者「それはあなたの靴では、ないと思いますが」
患者「そうよね。このスニーカー私のとよく似ているので、今日はスニーカーを履いてきたのかと思った」
治療が終わった患者さんは、気持ちよくなっているので、注意が散漫になっていることがある。

機関誌175号 (04年05月 発行)掲載