​2 鍼灸・臨床発表

①人工妊娠中絶した2日後に鍼灸治療をしたところ、次の日、下腹部がすごく重い感じがして後頭部に痛みが出た。一か月後に生理が来た。

女性 28歳

​図1

治療穴はいずれも左側の腎兪穴、関元兪穴、下髎穴であった。(図参照)
後頭部は膀胱経であるが、腎に関係する部位に響き的な感覚が起こったものと考えられる。

➁ 膏肓穴に1寸・3番鍼で刺鍼して気持ちよく響いた。

男性 45歳
筆者の鍼にかかる前は中国鍼の鍼を受けていて、「鍼は強刺激でいいです」という。
一番つらいという左肩甲間部に診断按摩を行うと、膏肓穴と心兪穴に硬結・圧痛があった、
膏肓穴には1寸・3番鍼で2㎝刺入して回旋・雀啄を繰り返した。
患者「いい感じで響いています」
心兪穴には1寸6分・1番鍼で4㎝刺入して運鍼した。
これも深いところに感じて、「中国鍼よりも響きは強くないが、いい感じです」という。
置鍼して温灸を行った。
患者「昔、灸頭鍼にかかったことがあるけど、同じ感じですね。あったかい感じが胸の方に来ます」
受付で「気持ちよかったです」と言って帰った。

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機関誌176号 (04年07月 発行) 掲載

右足底部の魚の目(図1)の痛みが、肝経・行間穴(図2)の刺鍼で響いて軽減した。
女性 42歳

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​図1

​図2

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〔背臥位〕
魚の目の部分にスピール膏を貼っていたので剥がした。
患部は母趾と第2趾の中間部であったので、足背部の肝経・行間穴を示指で指圧すると圧痛があった。
比較として左側の行間穴を指圧すると、圧痛は少なかったので、右行間穴が魚の目の治療穴であると判断した。
鍼体30㎜、太さ0.12㎜のステンレス、ディスポ鍼で刺鍼して回旋・抜き差しを行うと、魚の目の部分にジーンとした感覚が起こった。

〔腹臥位〕
背部に診断按摩を行うと右肝兪穴に硬結と圧痛があった。
鍼体50㎜、太さ0.14㎜の鍼で刺鍼して回旋・抜き差しをして響かせた。(図3)
治療が終わって床を歩くと、魚の目の痛みが半分になっていた。

​図3

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機関誌175号 (04年05月 発行)掲載