~東京都南青山にある治療院です~
9 経絡と色の研究
腎経と膀胱経は黒色の色で経絡に気が巡る




五行の色体表の五色で、腎は黒色に関係が深いと説明している。(図1)
膀胱経は腎経の陽経なので黒色である。
腎の黒色に対して、相剋(対立する、懲らしめる)の色は脾の黄色である。
腎経の募穴は側腹部の胆経・京門穴であるが、筆者は臍の横の腎経・肓兪穴の硬結・圧痛を募穴の代用として使っている。(図2)
膀胱経の募穴は下腹部の任脈・中極穴である。(図2)
1)検査
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腹部を意識して大きく2回、呼吸を行って呼吸の感覚を確かめた。(図3)
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肓兪穴を示指と中指で圧迫し、中極穴を四指で圧迫して、圧痛を確かめた。(図4)
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片側の下肢を持ち上げた状態から、下肢をベッドに下げるように指示して股関節伸展の筋力を調べた。(図5)
2)左右の腎経と膀胱経の足指先から膝関節部まで黒色のテープを貼った。(図6)
3)改善効果の確認
腹部を意識して呼吸をすると、呼吸が楽にできる感じになった。肓兪穴と中極穴を圧迫すると圧痛が軽減した。
下肢を持ち上げて、ベッドに下げるように指示して (図6)
抵抗すると力が強くなっていた。
4)相克の黄色のテープを貼って同じように行うと、それぞれの検査でマイナスの結果となる。


機関誌178号 (04年11月 発行)掲載
心経と小腸経は赤色の色で経絡に気が巡る

(図1)

(図2)

五行の色体表の五色(ごしき)で、心は赤色に関係が深いと説明している。(図1)
小腸経は心経の陽経なので赤色ある。
心の赤色に対して、相剋(対立する、懲らしめる)の色は腎の黒色である。
心経の募穴は心窩部の任脈・巨厥穴、小腸経の募穴は下腹部の任脈・関元穴である。(図2)
1)検査
① 腹部を意識して大きく2回、呼吸を行って呼吸の感覚を確かめた。
(図3)
②巨厥穴と関元穴の圧痛を調べた。
(図4)巨厥穴の圧迫
③母指と小指でO-リングテストを行った。(図5)
2)左右の心経と小腸経の指先から肘関節まで赤色のテープを貼った。
(図6)
3)改善効果の確認
腹部を意識して呼吸をすると、呼吸が楽にできる感じになった。
巨厥穴と関元穴を圧迫すると圧痛が軽減した。
O-リングテストを行うと、小指のつまむ力が強くなっていた。
4)相克の黒色のテープを貼って同じように行うと、それぞれの検査でマイナスの結果となる。


機関誌177号 (04年09月 発行)掲載
肺経と大腸経の色による実験
(図1)


(図2)

五行の色体表の五色(ごしき)で、肺は白い色に関係が深いと説明している。(図1)
大腸経は肺経の陽経なので白である。
肺の白に対して、相剋(対立する、懲らしめる)の色は心の赤である。
肺経の募穴は上胸部、第2肋骨下際の中府穴であるが、このツボよりも第2胸肋関節部の腎経・或中穴の方に圧痛があることが多いので、このツボを募穴の代わりに診断として使っている。
・検査
① 鼻を意識して大きく呼吸を2回行って、呼吸の感覚を確かめた。(図2)
② 腎経の或中を左右圧迫して圧痛が強い側を調べると左側であった。(図3)
大腸経募穴・天枢穴の圧痛も左側であった。
③ 肺経の母指と大腸経の示指でOリングテストを左右に行って指の筋力を調べると、左側が弱かった。(図4)
・左側の母指と示指の指先から肘まで白色のテープを貼った。(図5)
・改善効果の確認
鼻を意識して呼吸をすると、空気の通りがスムーズな感じになった。
左或中穴と左天枢穴を圧迫すると、圧痛が軽減していた。
母指と示指でOリングテストを行うと指の筋力が強くなっていた。
・相克の赤色のテープを貼って同じように行うと、それぞれの検査でマイナスの結果となる。
(図3)


(図4)

(図5)
機関誌176号 (04年07月 発行)掲載


(図2)
(図1)
五行の色体表の五色(ごしき)で、肺は白い色に関係が深いと説明している。(図1)
大腸経は肺経の陽経なので白である。
肺の白に対して、相剋(対立する、懲らしめる)の色は心の赤である。
肺経の募穴は上胸部、第2肋骨下際の中府穴であるが、このツボよりも第2胸肋関節部の腎経・或中穴の方に圧痛があることが多いので、このツボを募穴の代わりに診断として使っている。
・検査
① 鼻を意識して大きく呼吸を2回行って、呼吸の感覚を確かめた。(図2)
② 腎経の或中を左右圧迫して圧痛が強い側を調べると左側であった。(図3)
大腸経募穴・天枢穴の圧痛も左側であった。
③ 肺経の母指と大腸経の示指でOリングテストを左右に行って指の筋力を調べると、左側が弱かった。(図4)
・左側の母指と示指の指先から肘まで白色のテープを貼った。(図5)
・改善効果の確認
鼻を意識して呼吸をすると、空気の通りがスムーズな感じになった。
左或中穴と左天枢穴を圧迫すると、圧痛が軽減していた。
母指と示指でOリングテストを行うと指の筋力が強くなっていた。
・相克の赤色のテープを貼って同じように行うと、それぞれの検査でマイナスの結果となる。

(図3)

(図4)
