経絡と色の研究

●心包と三焦の色による実験NEW!

心包と三焦は五臓の色体表に載っていない臓腑である。

実験1.
心包経の中指と三焦経の環指の指の屈曲と伸展の強さが、何色で強くなって、何色で弱くなるかを調べた。
指の先から肘まで5色のキネシオテープを貼った。
両手の間に板を置いて、輪ゴムで指を挟んで屈曲と伸展を行った。

1.中指
①中指の屈曲は、心包経の指先から肘までの掌側面に「赤い色」のテープを貼ると指の筋力が強くなった。(図1)
相克の色である、「黒い色」のテープで弱くなった。 ②中指の伸展は、指先から肘までの背側面に「赤い色」のテープを貼ると指の筋力が強くなった。(図2)
相克の色である、「黒い色」のテープで弱くなった。

2.環指
①環指の伸展は、三焦経の指先から肘までの背側面に「黒い色」のテープを貼ると指の筋力が強くなった。(図3)
相克の色である、「黄色」のテープで弱くなった。
②環指の屈曲は指先から肘までの掌側面に「黒い色」のテープを貼ると指の筋力が強くなった。(図4)
相克の色である、「黄色」のテープで弱くなった。

結論
中指は屈曲と伸展で赤色のテープを貼ると強くなる。
環指は屈曲と伸展で黒色のテープを貼ると強くなる。

実験2. 握力の検査
中指の掌側面に赤色、環指の掌側面に黒色を貼って、他者の手首を握ると握力が強くなる。
相克の色である、中指に黒色、環指に黄色を貼ると弱くなる。

 

 


●脾と胃の色による実験NEW!

五臓の色体表の五色(ごしき)で、脾は黄色い色に関係が深いと説明している。
脾の黄色い色に対して、相克の色は肝の青である。

背臥位
患者さんに片側ずつ膝を伸ばした状態で下肢を上げてもらう。
上がりにくい方を調べると右側であった。(写真1)
もう一度上げてもらい、治療師がそれに抵抗して筋力を調べる。(写真2)
次に下肢を治療師の膝にのせる。膝関節を伸展するように指示して、治療師がそれに抵抗し、筋力を調べる。(写真3)
胃経募穴・中脘穴を圧迫して不快感を調べる。(写真4)
下肢の脾経の母趾内側・陰白穴から陰陵泉穴まで、胃経の第2趾・厲兌穴から足三里穴まで幅25mmの黄色いテープを貼る。(写真5)
最初に行った検査をもう一度行う。
下肢を挙上する。挙上に抵抗する。(写真6)
膝にのせて伸展させて抵抗する。募穴を圧迫する。それぞれの内容が良くなっていることが分かる。
相克の色である青いテープを貼って同じテストを行うと、極端に悪くなることが分かる。

●肝と胆の色による実験NEW!

肝と胆の色は中医学の五行の五色(ごしき)で、青に関係が深いと説明されている。

・筋力の検査
背臥位
下肢を股関節外転位から患者に内転に力を入れるように指示して、治療師がそれに抵抗して内転筋・肝経の筋力を調べる。
次に下肢内転位から患者に外転に力を入れるように指示して、治療師がそれに抵抗して殿筋・胆経の筋力を調べる。
肝経募穴・期門穴と胆経募穴・日月穴を圧迫して不快感のあることを確かめる。(写真1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下肢内側部・肝経と外側部・胆経に青色のテープを貼る。

・筋力増強の検査
①下肢外転位から内転させて抵抗し、筋力が増強していることを確かめる。(写真2)
②下肢内転位から外転させて抵抗し、筋力が増強していることを確かめる。(写真3)

③期門穴と日月穴を圧迫して不快感が軽減していることを確かめる。

●心包と三焦の色による実験NEW!

心包と三焦の色は中医学の五行の五色(ごしき)では説明されていない。
5色(白、赤、青、黄、黒)のカラーテープを心包経と三焦経の指先から肘まで貼って、筋力テストを行うと心包経は赤色、三焦経は黒色で強くなることが多い。
予め中指と環指を屈曲して前腕部で筋の硬結の出る部位を調べた。(写真1)(写真2)

中指から筋の硬結にかけてのラインにテープを貼った。
同様に環指を屈曲して前腕部の筋の硬結を調べ、そのラインにテープを貼った。

①屈曲の筋力のテスト
中指の内側・掌側面に赤色テープを貼って水を入れたバケツを中指だけで持ち上げると、力が入って楽に持ち上げることができた。(写真3)
相剋の色である黒色のテープでは力が入らない感じで持ち上げにくかった。

②環指の外側・掌側面に黒色テープを貼って水を入れたバケツを環指だけで持ち上げると、力が入って楽に持ち上げることができた。(写真4)
相剋の色である黄色のテープでは力が入らない感じで持ち上げにくかった。 

 

 

 

●腎と膀胱の色による実験NEW!

中医学の五行の五色(ごしき)の説明で「腎は黒」となっている。
腎が健全であれば身体で黒い部分、例えば髪の毛は黒くて艶がある。
反対に腎が弱ると腰椎棘突起の皮膚や外踝、額の皮膚が黒くなる。
腎経の経絡は第5趾から足底を通って腓腹筋内側部、大腿後側の内側部を巡って腹部から胸部の正中線の際を上がっている。
膀胱経は目の内眥から始まって後頭部、背腰部、下肢後側の外側部を巡って第5趾に終っている。
足の力の弱い筆者には筋を強くする黒色のテープを第5趾から下肢後側部の腎経と膀胱経に貼り、強い相手の男性には相剋の色である黄色のテープを貼った。腹臥位で、お互いにふくらはぎをからませて、踵を頭側に引く足腕相撲を行った。
テープを貼る前は筆者が弱かったが、貼ってから行うと力はほぼ互角になっていた。 

 

 

 

●脾と胃の色の実験NEW!

中医学の五行の五色(ごしき)の説明で「脾は黄」となっている。
脾が健全であれば肌の黄色い色はつやがある。
黄色い色は脾経・胃経の経絡の気の流れをよくして、筋力と関節の動きを向上させることができる。
足の脾経と胃経は大腿前面部の内側と外側を流注している。筋は大腿四頭筋で膝関節を伸展させる作用である。
まず、何も貼らないで腹臥位になって足の脛を当ててお互いに押すように足相撲を行うと筆者よりも相手の若い男性は1.2倍程度、強かった。
筆者には脾経と胃経に黄色いテープを貼り、相手には脾と相剋の関係にある肝の青い色を貼った。(写真左)

募穴・章門穴を圧迫すると、筆者は圧迫不快感が軽減して相手の被験者は増強した。もう一度、腹臥位になって足相撲を行うと、ほぼ互角になった。(写真右)
すなわち筆者は強くなり相手は弱くなった。 

●肺・大腸NEW!

中医学で、五行の五色(ごしき)の説明で「肺は白」となっている。
肺が丈夫であれば目の白目の部分は綺麗な白い色であり、弱ると濁った色になる。
また白い色は肺経・大腸経の経絡の気の流れをよくして、筋力と関節の動きを向上させることができる。
先ず、何も貼らないで手前に引く腕相撲をすると、相手は筆者よりも1.2倍程度強かった。
手前に引くと作用する筋は椀橈骨筋と上腕二頭筋の肺経、大腸経である。
筆者には肺経と大腸経に白いテープを貼り、相手には肺と相剋の関係にある心の赤色を貼って、もう一度腕相撲をしたらほぼ互角であった。
つまり筆者は強くなり相手は弱くなった。
筆者の肺経募穴・中府穴と大腸経募穴・天枢穴の圧迫不快感が軽減して、相手の募穴は圧迫不快感が増強した。 

 

●肺と大腸の色による実験  

①五臓の色体表の五色(ごしき)で、肺は白い色に関係が深いと説明
している。
肺の白に対して、相克の色は心の赤である。 2人の人間に、手前に引くように腕相撲を行って弱い人を調べる。(図1)
腕を手前に引く筋肉は肺経・大腸経が流注する腕橈骨筋と上腕二頭筋長頭である。
弱い人の腕の母指と示指から肩まで白い色のテープを貼る。
強い人の腕の母指と示指から肩まで赤い色のテープを貼る。(図2)
もう一度、手前に引く腕相撲を行うと互角になるか、あるいは強さが逆転する。
肺経・募穴、中府穴を圧迫すると白いテープを貼った側は圧痛が軽減して、赤いテープを貼った側は圧痛が増す。

 

 

②コーヒー豆の匂いを感じない側の上肢の肺経と大腸経に白い色のテープを貼って、もう一度、匂いを嗅ぐと、感覚が良くなっていることが分かる。
Oリングテストでも指の筋力が強くなる。
 

 

 

●心と小腸の色による実験NEW! 

中医学の五行の五色(ごしき)の説明で「心は赤」となっている。
心が健全であれば身体で赤い色の部分、例えば下まぶたの裏や舌の色、血液の色などが明るい赤色になっている。
赤い色は心経・小腸経の経絡の気の流れをよくして、筋力と関節の動きを向上させることができる。
手の心経は脇の下から上肢内側の後側部を通って小指に流れている。
小腸経は小指から上肢外側の後側部を通って肩甲骨部に流れている。
力の弱い筆者には筋を強くする赤色のテープを貼り、強い相手の男性には相剋の色である黒を貼って、お互いに押す腕相撲を行った。
テープを貼る前に較べて、貼ってから行うと力はほぼ互角になっていた。
写真はテープの色が分かりやすいようにアクリル透明板の上で腕相撲をして、
撮影は床側から撮った。

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