~東京都南青山にある治療院です~
笑い話
<機関誌121号25年05月号>
●自分のかかっている治療師と紹介された治療師が同じだった。男性 62歳。
私(治療師)の名前は「佐藤」(仮称)で治療院は「東洋治療院」(仮称)である。
院内治療と出張治療をしている。
男性患者さん(Aさん・仮称)は来院して鍼治療にかかっている。
そのAさんが友人のBさんに「いい鍼の先生がいる」と言って私を紹介してくれた。
Bさんは、実は私が出張してマッサージにかかっている男性患者さんである。
Bさんが私の治療室に来てくれて、お互いに顔を見てビックリ。
「アレー、先生だったの」
「アレー、Bさんだったの」
<機関誌126号26年03月号>
●このベッドを買いたいです。女性 23歳。OL
「先生、これと同じベッドを買いたいのですけど」
「これは電動ベッドで20万円以上しますよ。どうして」
「私、このベッドだとすごく眠れるんです。今まで、他の治療院にかかっていたのですが、
この治療院でマッサージを受けている間、爆睡します。
前の先生と同じようなマッサージなので、このベッドがいいのだと思います。」
「眠れるのは私のマッサージのせいで、ベッドがよいからではないと思いますよ」
「そうかしら・・・・・」といって、うらめしそうにベッドを見つめていた。
<機関誌127号26年05月号>
●自分の家と間違えた。男性 52歳。
3カ月ほど前から毎週、金曜日の夜に按摩治療にかかるようになった男性。
来院して戸を開けて入ってくる感じは、いつもかなり疲れた様子である。
当院の戸を開けて「ただいま」と言って入ってきて「アッ、間違えた。家(うち)だと
思った」と。
<機関誌128号26年07月号>
●ジーパンを返して 女性 26歳。
姉妹で治療にかかっている20歳代の人。姉はやや肥満なので痩せる耳のハリをしたところ、
3カ月で3㎏ほど痩せることができた。
妹さんの話。以前、姉が太ったとき、履けないからといってジーパンを私にくれました。
今度、痩せて履けるようになったから返してというのよ。
どう思います。
<機関誌130号26年11月号>
●腹鳴が二重奏 女性 43歳。
うつ伏せで女性の患者さんの背腰部を揉んでいた。
胃兪穴あたりを指圧したとき、患者さんの腹がゴロゴロと鳴った。
すると筆者の腹も鳴った。次に患者さんの腹が、また鳴った。
また筆者の腹がなった。
患者さん「お腹の音の二重奏かしら」
●アルコールは唯一の楽しみなので治療しません。男性 33歳。
講習会で花粉症の治療として外風府に刺鍼・温灸の治療を受けた、その夜、いつものように
ビールを飲むと、なぜかビールのうま味が感じられなかった。
また肉を食べても、ちょっと味が違うなという感じであった。
鍼の効果かなと思ったが、何か偶然的なことだと思った。少したってまた外風府に治療を
受ける機会があった。
すると前回と同様にアルコールと肉が美味しく感じなかった。
筆者にこのことを報告したので「それでは自分でも外風府穴に刺鍼して温灸ができるの
だから、やってみたらどうでしょう」と言ったら「アルコーは唯一の楽しみだから止めたく
ないのです。もしも死にそうになったら治療します」との話。
(外風府穴の図)
<機関誌131号27年01月号>
●風池穴はボケ防止のツボかも知れない。 女性 79歳。
患者さんはうつ伏せになり、筆者は目の症状改善で風池穴に刺鍼していた。
筆者と患者さんの話しで、ある女性芸能人の名前が思い出せなかった。
風池穴の鍼がズンと響いたとたんに患者さんは、名前を思い出して言った。
「先生、そのツボ、物忘れのツボよ」
●「若い人が立った後に坐るとシートが温かいのよ」女性62歳。
「先生、発見したのよ」
「何を?」
「電車で若い人が立ったあとに坐ると、シートがすごく温かくてお尻が気持ちいいの。
年寄りはダメ。若い人が立ったらすぐにそこに座るのが楽しみなの」
<機関誌132号27年03月号>
●ギックリ腰が治ったら酒が美味かった。男性 58歳。
ものすごく痛いギックリ腰になって、毎晩、欠かすことがなかった晩酌を4日間、
止めていた。やっと治って飲みたい気持ちになったので、飲んだところ、いつもの酒が、
物が違うのではないかと思うほど、うまく感じたという。
「先生、たまにギックリ腰になるのもいいものですよ」
<機関誌133号27年05月号>
●腰痛、実は仙骨部の痛み。女性 23歳。
腰痛との訴えで、腹臥位で腰部に按摩を行なった。
関元兪穴と大腸兪穴を指圧すると、「そこも痛いけど、もっと下の方です」というので
仙骨部を指圧すると、最も硬結・圧痛のあったツボは右下髎穴であった。
ここは腰痛というよりも仙骨部で、お尻の痛みになりますが」といったら、
「腰ではないと思ったのですが、お尻が痛いなんて恥ずかしくて言えなかったのです」
<機関誌134号27年07月号>
●腎兪穴に刺鍼したらジーンと感じた。女性 36歳。
腹臥位で腰部の関元兪穴、腎兪穴、背部の胃兪穴などに刺鍼して置鍼してある鍼をもう一度、
回旋・雀啄すると、腎兪穴の鍼が一番、ジーンと感じたという。
「このツボは腎兪(じんゆ)というのでジーンと感じるのだと思いますよ」
<機関誌135号27年09月号>
●男同志は信頼できる 男性76歳。
ご夫人と娘さんが筆者の鍼治療にかかっている。細い鍼なので痛くは感じない。
次に娘さんのご主人が治療にかかった。この方も痛くは感じなかった。
最後にご夫人と娘さんが76歳のおじいさんに勧めたところ、「痛くないといっても
お前達(ご夫人と娘さん)の話しでは信用できない」といって、娘婿の同じ男性に聞いたら、
やはり痛くないというので、信用して筆者の鍼にかかることになった。
<機関誌137号28年01月号>
●坐骨神経痛が治っているのに電車の中で杖をついている。男性 65歳。
鍼温灸の治療をして、坐骨神経痛がほとんど治って杖をつかなくても歩けるようになった。
だけど電車を乗ったときに、中で杖をついていると席を譲ってくれるので、まだ杖を使って
いますとの話。
●靴が大きいのでビックリ。女性 29歳。
たまたまバスケットボールの選手で190㎝の高校生が按摩治療にかかっていた。
そこに次の治療の若い女性が入ってきた。
玄関に脱いであった靴を見て、今まで見たことがない大きさの靴だったようで、
「ワッ」という声がした。筆者の治療にかかったとき、「あんな大きな靴をみたことが
無かったので思わず声が出ました」
<機関誌138号28年03月号>
●最後の挨拶は「よいお年を迎えて下さい」女性 82歳。
週に1回、往診治療をしている82歳の女性。最近、認知症が進んできた。
昨年の暮れから、按摩が終わって帰るときに「よいお年を迎えて下さい」と挨拶され、
その後、1月になっても帰るとき同じに「よいお年を迎えて下さい」と明るい笑顔で
言ってくれる。
<機関誌139号28年05月号>
●「あんなに急いで自転車をこいでいるのだから、出張の電話を入れてもダメだ」男性 71歳。
筆者は深夜、出張治療を終えて、寒い夜で道路には車がほとんど走っていなかったので
全力で自転車をこいでいた。
たまたま出張マッサージでかかる男性患者さんが、「今日、帰ったら、マッサージを呼ぼう」
と思って運転をしていたら、筆者が全力で自転車をこいでいるのを見て、
「あんなに急いでいるのだからダメだ」と思って、呼ばなかったという。
仕事、1本、損した話し。
●バイオリンを教えている女性 52歳。
アトピー性皮膚炎のある肘内側部・肺経・尺沢穴に接触鍼と温灸をしたところ、
お腹が「クィーン、クィーン」と鳴って、しかも最後の「ン」の音が上がるとうい腹鳴が
起こった。
「先生のお腹の音は、音楽を奏でるような音ですね」
「お腹が空いたときゴロゴロと鳴るのに、今日は変です」
<機関誌141号28年09月号>
●法事の精進料理がフランス料理だった。 女性 48歳
父の法事でお寺に行ったあと精進料理ということで店に行くと、和食ではなくて
フランス料理だった。母は不満の様子だったが私は嬉しかった。
肉は使ってないという内容だったが美味しかった。
<機関誌143号29年01月号>
●必死で眠気をガマンしているのです。女性 37歳。
筆者の按摩を受けると、後半、ものすごく眠くなるという。
患者さん曰く「眠ると私、変な寝言を言うので、絶対に眠らないようにガマンしているのです。それがとっても辛いのです。今まで、いろいろマッサージを受けたけど、先生の治療が一番、眠くなります」
「眠っても短い時間で熟睡するので、寝言は言わないと思いますよ」
<機関誌144号29年03月号>
●精子の運動が直線的でない。女性 29歳。
不妊治療で夫の精子を調べたら、運動が直進しない傾向だった。
夫は夜、何かと飲み会が多くて、まっすぐに家に帰ってこない事が多いという。
そのことが精子の運動にも現れていると思われた。
<機関誌145号29年05月号>
●「酒飲みはどうしょうもない」ご婦人の話。女性 76歳。
長年、治療にかかっている患者さんである。
夫は81歳で、昔、2~3回、治療にかかったことがある。若い頃から無類の酒好きである。
駅から自宅まで歩いて7分ほどかかる。この1~2年、飲むと、一旦、休まないと
帰れなくなるほど足腰が弱ってきた。
今年の正月、新年会の後、転んで救急車で運ばれたことがあった。
3日前の夕方、自宅のすぐ近くにお寺さんがあって、そこから「お宅のご主人が倒れていま
す」と電話がかかってきたので行くと、お寺の門の所で椅子が用意されて座っていた。
息子と行って、お礼を言って連れて帰ってきた。
「お寺の前なんかで、どうして倒れるのよ」
「いいんだ、死んだらすぐに葬式だしてもらえるから」
「すぐに葬式なんができないのよ。それだったら火葬場の前で死んで!」と言ってやったの
よ。
<機関誌146号29年07月号>
●お酒を多く飲むと頭に電気が付く。女性 74歳。
女性患者さんのご主人は大の酒好きである。
「夕食が終ってから自分の部屋に籠もって、いつも2合、晩酌します。
飲み終わって出てくると、ほとんど髪の毛のない頭がうっすらと赤くなっています。
しかし3合、飲んだときは、その赤さが昔の電球が赤くなったように頭が真っ赤になるので、
飲み過ぎていることが分かるのです」という。
●新しいタイプの認知症かしら。女性 76歳
夜中、寝ていてトラックのエンジンの音がうるさくて目が覚めた。
患者さんは一戸建ての2階に寝ている。カーテンを開けて外を見るとトラックはいない。
おかしいなと考えてみると、自分の耳が鳴っていることに気が付いた。
耳鳴りを勘違いするなんて新しいタイプの認知症かしら?
<機関誌147号29年09月号>
●ラジオ体操は前から上手だった。男性 66歳
定年退職してから何か健康的なことをしなければと考えて、ご夫人と朝、
6時30分からラジオ体操を始めることにした。
ご夫人の話しでは「後ろから見ていて全くできていないの」という。
3カ月くらいたった時、男性患者さんに「まだ続いているのですか」と聞くと
「やってるよ」、「だいぶ、上手になったでしょう」、「俺は最初から上手だったよ」
<機関誌148号29年11月号>
●そんなに多いと1年間のいい事も、忘れてしまうのではないでしょうか。男性 営業 46歳
筆者 「12月は忘年会が多くなるのではないでしょうか?」
患者 「11月から始まって、12月は週に2回から3回、あります」
筆者 「そんなに多いと、忘年会は1年間の嫌なことを忘れるためにやると思うのですが、
いいことも忘れてしまうのではないでしょうか」
患者 「いい事なんて何にもなくて、嫌なこと山ほどあるから毎日でもやりたいです」
<機関誌149号30年01月号>
●妻に揉まれていたと思ったら先生だった。男性 56歳
患者さんは自宅でたまに夫人に揉んでもらうという。
筆者の按摩にかかって施術中にうつらうつらと眠った。
患者さんは「今日は上手だなァー」、と思ってフッと目が覚めたら先生だった。
<機関誌154号30年11月号>
●五十肩で鍼治療にかかった男性。69歳。
左腕がだいぶ上がるようになったので、「帰りの電車で吊り革につかまって体を下に
沈めると肩が伸ばされて、すごくいいですよ」とアドバイスした。
1週間後にかかった時、「先生、あの後、電車に乗ったら横の男性が、先生に教わったことと
全く同じことをしている人がいたのですよ。私よりもかなり痛そうで、顔をしかめながら
やっていたので、田中先生の所に行ったらいいよと言おうしたのですが言わなかったです」
<機関誌155号31年01月号>
●コンセントをさしたら腰にビリッときた。女性48歳。
電気掃除機のコードを、かがんで壁の下にあるコンセントにさした途端に、
腰にビリッと感じて腰痛になった。
「手から電気が来て腰痛になりました」
●鍼灸治療の後、自宅で排便がすごくあって流れなくなった。
どうしょうどうしょうと思っていたら、3分くらい後に自然に流れてホッとした。
体格のいい女性。
●仲が悪いとかぜは移らないのでしょうか。 女性 49歳
「先生、娘と私は、どっちかが、かぜを引くと必ず移るのですが、パパには移らないのです。
仲がいいと移って、悪いと移らないのですね」
「そんな事はないと思いますよ。外で知らない人から、かぜを移されるのですから」
「いや、妹も同じ事を言っているので、そうだと思います」
<過去の笑い話>
●在宅勤務で男女の違い 女性
「私、在宅の方が、通勤電車でもみくちゃにされなし、嫌な上司に会わなくてもいいので、
ずっと在宅でいいです」
男性
「俺、在宅だと昼間っからビールを飲むのでダメです。会社に行きたいです」
●以前はどこに行っても、まずトイレはどこにあるか探していました。
最近、それがないです。女性 41歳
腎が弱くて頻尿がひどかった患者さん。週1回ペースの鍼灸治療を続けて改善してきた。
いろいろな所へ行って女性を見ていると、「この人トイレを探している人だな」と分かります。
自分がそうなので、なんとなく雰囲気で分かるのです。
最近、トイレ探しに気を使わないので楽です。
●他の人が傘を持っているのを見て、自分が傘を忘れたのを思い出した。女性 46歳
雨が降りそうな日であった。患者さんは傘を持って来て玄関の外の傘立てに置いた。
治療が終わって帰る時に雨は降っていなかった。
置いた傘を忘れて歩いていた時、前から来た人が傘を持っていた。
雨が降っていないのになぜ傘を持っているのかな、と思った時、「あ、忘れた!」と気づいた。
2~3分、歩いたところで引き返して取りに来た。
●待合室の椅子が一番、眠れます。毎日、来たいです。男性 57歳。
ご夫人の腰痛がひどくて、その夫が付き添ってきた。
夫人の治療を待っている間、待合室の椅子に坐っていて、1時間あまりぐっすりと眠った。
3日後に2回目の治療でも待っている間、またぐっすりと眠った。
普段、昼間はめったにしないし、寝やすい椅子ではないので不思議ですという。
「温灸の臭いが何となくいい匂いに感じるので、これでしょうか? 毎日でも来たい気持ちです」
●そんなに多いと1年間のいい事も、忘れてしまうのではないでしょうか。男性 営業マン 46歳
筆者 「12月は忘年会が多くなるのではないでしょうか?」
患者 「11月から始まって、12月は週に2回から3回、あります」
筆者 「そんなに多いと、忘年会は1年間の嫌なことを忘れるためにやると思うのですが、
いいことも忘れてしまうのではないでしょうか」
患者 「いい事なんて何にもなくて、嫌なこと山ほどあるから毎日でもやりたいです」
●ラジオ体操は前から上手だった。男性 66歳
定年退職してから何か健康的なことをしなければと考えて、ご夫人と朝、6時30分から
ラジオ体操を始めることにした。
ご夫人の話しでは「後ろから見ていて全くできていないの」という。
3カ月くらいたった時、男性患者さんに「まだ続いているのですか」と聞くと
「やってるよ」、
「だいぶ、上手になったでしょう」
「俺は最初から上手だったよ」
●新しいタイプの認知症かしら。女性 76歳
夜中、寝ていてトラックのエンジンの音がうるさくて目が覚めた。
患者さんは一戸建ての2階に寝ている。カーテンを開けて外を見るとトラックはいない。
おかしいなと考えてみると、自分の耳が鳴っていることに気が付いた。
耳鳴りを勘違いするなんて新しいタイプの認知症かしら?
●お酒を多く飲むと頭に電気が付く。女性 74歳。
女性患者さんのご主人は大の酒好きである。
「夕食が終ってから自分の部屋に籠もって、いつも2合、晩酌します。
飲み終わって出てくると、ほとんど髪の毛のない頭がうっすらと赤くなっています。
しかし3合、飲んだときは、その赤さが昔の電球が赤くなったように頭が真っ赤になるので、
飲み過ぎていることが分かるのです」という。
●アトピー性皮膚炎が治ったのはママがガミガミ、言わないから。 女性 12歳。
東京に住んでいる小学校6年生の女の子が、夏休みに千葉の農家に10日間、
ホームステイにいったところ、膝の裏のアトピーがすごく改善した。
母親が言うには「千葉の農家で新鮮な野菜をたくさん食べたのでよくなりました」
女の子は「ママがガミガミ、言わないから治ったの」
●俺の腹はゲリラ豪雨だな。男性 50歳。
腰部に逆捻転をしたら、腹がガラガラと大きな音をたてて鳴った。
その音に患者さんは「俺の腹はゲリラ豪雨だな」といって笑った。
「でも腹の具合はグッとよくなると思いますよ」
●眠り婆さんになってしまった。女性 61歳。
「先生の鍼治療を受けるようなってから、休みの土日は眠くて眠くて、ひたすら寝ています。
眠り姫ってあるけど眠り婆さんになってしまったわ。」
「眠り姫には王子様が起こしに来ますから、その内に、おじいちゃん王子様が来て、
起こされた時、体のどこかが治っていると思いますよ。」
●三陰交が蚊に刺されたら生理が楽だった。女性 29歳。
月2回のペースで治療にかかっている女性患者さん。
「今回の生理は、どうでしたか」と聞くと「比較的、楽でした」という。
足を診ると右三陰交が赤くなっている。
「この赤くなっているところは丁度、三陰交ですが自分でお灸か何かしたのですか」と聞くと
「いや、そこは生理の前に蚊に刺されたのです」
「偶然でしょうが、蚊に刺されたことが治療になって生理が楽だったのではないでしょうか。
そうだとすれば、今後、生理の前になったら蚊のいるところで、ここだけ靴下を下げて蚊に刺して
もらうと楽だと思いますよ」
●隣の叩打法の音で患者さんが起きてしまった。男性 44歳。
私の男性患者さんは、うつ伏せで背腰部を指圧されて気持ちよく寝ていた。
隣の治療師が治療終了して、合掌打法で大きな音を立てて叩打法を行った。
すると私の患者さんは、自分が叩打法をされて治療が終ったと勘違いしてガバッと起きて
しまった。
同僚の治療師は叩打法が上手で、特に合掌打法は治療室中に響き渡る大きな音である。
いいようで悪いような。
●講習会での練習按摩が唯一の楽しみです 講習会員
自分の治療で患者さんには「週に1回ずつ継続して治療にかかると治っていきますよ」
と説明しているのに、「仕事で忙しくて月、1回、練習で揉まれるのが唯一の楽しみです」
と言って治療にかからない。
●雷に同調して腹が鳴る 女性 34歳
腹臥位になってもらい背腰部に指圧をしていたら、急に雷が鳴り出した。
すると今まで患者さんの腹は鳴っていなかったのに、雷と呼応するように鳴りだした。
「雷と私のお腹、関係があるのかしら」
「偶然だと思うけど、先ほどからだいぶ長い時間、腰を指圧していて全然腹が鳴らなかったのに、
突然、鳴り出すというのは偶然にしてはピッタリ合いすぎてますね」
●父親とその娘さん、顔がそっくり
父親の男性は以前から按摩にかかっている。その娘さんが治療にかかってくれた。
親子でこんなに似ている人はいないというくらい顔がそっくりであった。
父親の友人の話。「お前たち二人が歩いていても、だれも不倫だと思わないよ」
●腹鳴で「私のお腹、変でしょうか」 女性 37歳
患者さんは当院の近くに引っ越してきたので、按摩治療にかかることになった。
関元兪穴に硬く硬結があったので母指持続圧をすると、グッグッグッグーという音で腹鳴が
起こった。
グッという音よりもギッという音に近い感じであった。
「朝、会社でエレベーターに乗ったとき、他の人がグーッとお腹が鳴るのを聞いたことが
ありますが、私のはギッというような、開かない戸を無理やり開けているような音ですけど、
何か悪いのでしょうか。」
「特別に悪い訳ではないと思いますが、腸の働きが少しよくないと思います」としか
言えなかった。
●先生、今日は元気があるようですね 女性 61歳
いつも按摩にかかる中年の女性患者さん。
治療を始めて少したつと「先生、今日はいつもより元気があるようですね」という。
私としてはいつもと変わらないと思ったので「どうして」と聞くと、「今日は声が大きいわよ」
という。そう言われると、確かに声が大きかった。
前の2人の患者さんが耳の遠い人で大きな声で話していたので、そのままの調子で患者さんに話し
た。
大きな声の方が元気あるようにみられるなら、今後、少し声を大きくしようと思った。
●牡蠣にあたって便通がよくなった 女性 37歳
3人で牡蠣鍋を食べた。他の2人は牡蠣に当たって食中毒の症状が出た。
便秘症の患者さんは、食中毒の症状は何も起こらず、排便があっただけであった。
「牡蠣は栄養があるし、加熱用の牡蠣を生食で食べると便秘は解消するのではないでしょうか」
とオーバーな事を言ってしまった。
●若返ると言ったら、のどのマッサージをした 女性 48歳
タバコを1日に1箱吸うので、のどに痰がからんで調子が悪いですという。
自分でのどをマッサージするとよいですよといって、その方法を教えた。
のどを反らして、両手の示指と中指で素早く横にマッサージする方法である。1回の刺激量は、
30秒間くらいこすると皮膚が赤くなってくる。1日に数回行う。
次の治療で「やっていますか」と聞いたら、「やっていない」という。
「のどをマッサージすると甲状腺ホルモンが出て、甲状腺ホルモンは別名、若返りのホルモンと
いわれていますから若返りますよ」と説明した。
その次にかかったとき患者さんから「先生、寝る前にのどをマッサージしたら寝ていて急に
灰色っぽい痰がたくさん出て、朝、起きたらのどがスッキリしていたました」とのこと。
女性は単に症状の改善ではやらないが、若返るといったら実行するので、今後はこの方法で
説明しようと思う。