前号、176号と同様に30分間行った。

〔背臥位〕
鼻根部は督脈の流注部位であるが、筆者の経験上、腎の弱りが現れる部位である。
その証明は、患者の両手でシワを上下に伸ばしてツッパリ感を感じさせておいて（図3）、踵の腎経・大鐘穴と膀胱経・崑崙穴を左右同時に圧迫して牽引すると、腎経と膀胱経に気が巡るので、シワの部分のツッパリ感を軽減させることができる。

・踵の腎経・大鐘穴と膀胱経・崑崙穴を左右同時に圧迫して牽引（図4）
踵の圧迫感と牽引の刺激感が半減するまで3分間持続して行った。

・後頭骨/環椎関節の内天柱の離開法（図5）
後頭骨/環椎関節の内天柱の離開法も鼻根部のシワ改善に重要な手技である。
この手技を行うと直接的に鼻根部のシワに響きが起こる。
響きの感覚が起こらなくなるまで2分間行った。

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・シワ改善の按摩
横シワの上下に筋の硬結がある。左右の示指で硬結を左右からつまんで圧迫して硬結をやわらげる。（図6）
176号発表から6回治療を行って、鼻根部のシワが薄くなった。